1. 骨格筋の「質」に関する研究
スポーツの現場で「筋肉の質が良い」などと言うことがありますが、質は量のように明確に評価することが難しく、また一口に質と言っても様々な観点があります。質をどのように評価すればよいか、質は変えることができるのか、質の良さは筋機能や運動パフォーマンスさらには健康とどう関係するのか、などの疑問に答えるべく筋電気刺激や磁気刺激、表面筋電図、超音波せん断波エラストグラフィを駆使して研究を進めています。
東京大学 佐々木一茂研究室は、神経科学・筋生理学・スポーツ科学の研究を通じて、人間の運動機能や健康増進に関する新たな知見を創出することを目指しています。
筋肉(骨格筋)は、身体運動の発現において必須の組織であるだけでなく、体熱産生や生理活性物質の分泌など、生命活動において様々に重要な役割を担っています。当研究室では、特に人間(ヒト)を対象とした骨格筋の機能的な評価を基本として、その規定因子や影響因子、トレーニング効果について研究することで、スポーツの競技力向上、高齢者のQOL向上、障害者の生活支援などに直接・間接に貢献することを目指しています。また、これらの目標を達成する助けとなる新しい人体特性評価法・指標の開発や各種ツール(健康器具、ウェアラブルセンサ、スポーツウェアなど)の有効性検証にも取り組んでいます。
スポーツの現場で「筋肉の質が良い」などと言うことがありますが、質は量のように明確に評価することが難しく、また一口に質と言っても様々な観点があります。質をどのように評価すればよいか、質は変えることができるのか、質の良さは筋機能や運動パフォーマンスさらには健康とどう関係するのか、などの疑問に答えるべく筋電気刺激や磁気刺激、表面筋電図、超音波せん断波エラストグラフィを駆使して研究を進めています。
運動・トレーニングは体力向上や減量を目的として行われることが多いですが、それ以外にも全身性に様々な副次的効果(システミック効果)をもたらします。これを明らかにすることで、運動の意義をこれまで以上に幅広い層にアピールできる可能性があります。そこで、現在は特に運動離れが進んでいるとされる若い女性を対象に、運動・トレーニングによる体型、ボディイメージ(自己体型に対する知覚の歪みや不満足度)、自律神経活動、睡眠の質などの変化を調べています。
生命とは極めて複雑かつ精巧なシステムであり、その特性を客観的に評価することは容易ではありません。また、最先端の研究現場では必然的に測定方法や測定器具が標準化されていない課題に多く遭遇します。そこで、器具を自作したり、既存の測定方法の改良や転用をしたりしながら、人体の生理・心理的特性を評価する新しい方法・指標の開発に取り組んでいます。これまでに、骨格筋の無負荷短縮速度をヒト生体内で測定する方法、脚の浮腫(むくみ)の多面的な評価系、女性のボディイメージを数値化するコンピュータプログラムなどを開発してきました。
准教授・博士(学術)
東京大学大学院総合文化研究科准教授。筑波大学大学院体育研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科助教、日本女子大学家政学部講師・准教授を経て、2019年4月より現職。2020年4月からUTSSI事務局長、2025年4月からアジア・ウェルビーイング研究(ヤクルト)寄付研究部門長を兼務。専門は運動生理学。主に人間の筋肉を対象として、加齢やトレーニングによる変化、運動能力や健康との関わりについて研究している。『東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 筋肉』(ニュートンプレス)などを監修。
京王井の頭線「駒場東大前駅」より徒歩3分
当研究室では、研究にご協力いただける被験者様を募集しております。
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